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レコードコレクターズ誌のアルバムレビューを見て、へー、と思った。プログレッシヴロック系統の音楽評論家、北村昌士(故人)のやってたポストパンク・ノイズバンド、YBO2のアルバムがリマスターされて発売だって。

どうも、彼のやってたトランスレコードが復活したようです。
このバンドもレーベルもインディーズだったから現在でも流通されるなんて考えてもなかった。でも、当時レコード買ってるからね、36年なんて早いもんだよ💦

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⬆️これが当時発売された1stアルバム「Alienation」。
レビューに書いてある「Ural」はこれに収録。

北村氏が初期編集長だった雑誌
フールズメイトではない違うインディーズ専門の雑誌のレビューではほぼ悪口しか書いてなかったのも見たことがあった。

トランスレコードがインディーズの台風の目なんて言われていた時代だったから僻みが入っていた可能性もあるが、

「Amerika」の歌詞がサイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」そのままだとかベースのフレーズがPILのパクりだとか書かれていた。

まあ、確かに「スカボローフェア」の歌詞そのままなんだけども、この曲はイギリスのトラッドソングなんですよね、あの二人組のカヴァーが一般的に売れたから彼らのオリジナルと勘違いしている人は多そうだけど…。

YBO2の1stには他にも「Boys of Bedlam」という曲があるけども、これもイギリスのトラッドソング。スティーライ・スパンのヴァージョンが知られていますね。

あとステッペンウルフ「ワイルドで行こう」の歌詞の一節が歌われる「ToBe(帝国の逆襲)」、夢野久作の散文詩が歌われる「猟奇歌」等もある。シングルの「ドグラマグラ」も夢野久作の同名小説内の「阿保陀羅経」まんまが歌われている。

けど、それをひっくり返すだけある音ですもんね。ノイズミュージックとクリムゾン、VDGG、ディスヒート等直系のプログレをミックスした音でね。

あの頃の自分がハマってた音です。サイケ、プログレ、ノイズ、ポストパンク全部ひっくるめた感じでさ。

さっき久々に聴いたけども、まさにそれでしたからね(笑)。

とはいえ、最後までアルバム聴いてたわけではないんだな。12インチシングルの「光の国」までで。アース&ファイアの「シーズンズ」のカヴァーが入ってたやつ。(その後、ビクターからメジャー発売されたアルバム「スターシップ」は買って聴いたけどね)

ということで、
今回は懐かしい思い出の話となりました。